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【書評】人を動かすで人の気持ちに

はじめに

あけましておそようございます。

あれよあれよと言う間にもう2019年の1月がもう終わろうとしています。
一日一日の過ぎるのが早すぎる。

最近はちょっとアレなプロジェクトに巻き込まれてしまい思いの外忙しい毎日です。
もともとあるシステムをゴニョゴニョするプロジェクトなのですが、もうクソコードの嵐で。。。
びっくり仰天なものもあったのでどんなソースコードだったか、僕だったらどうリファクタリングしようかなとかを今度まとめようと考え中です。

さて今日はデール・カーネギーの名著「人を動かす」を読みましたのでその感想を書いていきたいと思います。

人を動かす 文庫版

人を動かす 文庫版

内容紹介

「人を動かす」とは前述の通りデール・カーネギーの名著で、人との関わり方について歴史上の人物や実際にカーネギーの唱える手法を用いて成功した人の体験談など具体例を用いて如何にして人と友好な関係を築いてくかが書かれています。

本著は大きく分けて4つのパートに分かれています。

1.人を動かす三原則
2.人に好かれる六原則
3.人を説得する十二原則
4.人を変える九原則

全てのパートに一貫して書かれているのは相手の立場に立って、相手がどのように考え、自分がどのように振る舞うと相手が喜ぶか考えると言うことです。

例えばパート2.人に好かれる六原則の6章「心から褒める」と言う章にも

人間は、誰でも周囲の者に認めてもらいといと願っている。自分の真価を認めてほしいのだ。小さいながらも、自分の世界では自分が重要な存在だと感じたいのだ。見えすいたお世辞は聞きたくないが、心から賞賛に飢えているのだ。

とあるように、自分が相手に対して何をしたら相手が喜びこちらの思うように動いてくれるかが書かれています。(上の文章では書いてある通り「褒める」ことが大事と書いてありますね)

感想

実は本書は再読です。

前回読んだのは去年の11月ごろだったかと思います。
各所でおすすめされていたのを見て手に取ってみました。

そして今年に入り、もう一度読みたいなと言う気持ちからまた手に取りました。
こんなに早く再読したい気持ちになった本は初めてです。
それだけこの本が僕に強い衝撃を与えた本なのだと思います。

本書の中で一番印象に残っているのは、パート3. 人を説得する十二原則の第1章「議論を避ける」です。

恥ずかしながら僕は相手を説得するには論理立てた説得こそ最も有効な手段だと思っていました。論理的に考えれば明らかなのだから相手もわかってくれるはず、そう思っていたのです。

しかし、本書には全く正反対のことが書かれていたのです。

議論に勝つことは不可能だ。もし負ければ負けたのだし、たとえ勝ったにしてもやはり負けているのだ。なぜかと言えばー仮に相手を徹底的にやっつけたとしても、その結果はどうなる?ーやっつけた方は大いに気をよくするだろうが、やっつけられた方は劣等感を持ち、自尊心を傷つけられ、憤慨するだろう。

この文章はこれまでの僕の常識を一瞬にして打ち崩し、もう一度僕に常識を再構築する機会を与えてくれました。

これまでの僕は全てを論理的に片付けようとしていました。
しかし、僕たちは人間なのです。論理的ではなく感情的な人間なのです。

もちろん相手をやっつければとても気分良く、その気分のまま相手の考えを変えてやったと自己満足に浸ります。しかし、やっつけられた方はそうはいきません。

あいつはそう言っているけれどもやっぱり違う、そんなはずないと余計意固地になり考えを変えるどころかより強固にしてしまう結果を招きます。

この本を読んでから極力議論は避けるようにしています。

議論をするのではなく相手の意見を聞いて納得するところは納得し、自分の意見を言う時も左も自分の意見が正しく相手の意見は間違っていて愚かな相手にわざわざ教えてやる、と言った態度を取らずに謙虚に意見を言うように努めています。

フォローになるかはわかりませんが、僕は誰にも彼にも議論をふっかけるような議論チンピラだったわけではありませんよ!

ただ最近は心なしか人間関係が穏やかになった気がします。

やっぱり僕は議論チンピラだった…?

さいごに

と言うわけで今年最初のブログは今後の人生のバイブルになっていくであろう「人を動かす」の感想を書いてみました。

興味が出た方はぜひ一度読んでみてください!

1冊300ページちょっとで口語体なので読みやすく、それでいて自分の常識が打ち砕かれること間違いなしですよ!

人を動かす 文庫版

人を動かす 文庫版